マスク生活で敏感肌が悪化!? シミやシワが濃くなる前に対策を

はじめに

皆さんは、日常生活の中でマスクを手放せなくなっていることを実感していることでしょう。最近のインフルエンザの流行により、マスク生活がさらに長引く可能性が高まっています。
このような状況の中、私たちの肌が静かにSOSを発していることにお気づきでしょうか？

マスクを長時間使用することで、呼吸による湿気やマスクとの摩擦が原因となり、特に敏感肌の方は肌トラブルが増えているという声を多く耳にします。
実は、このマスク生活があなたの肌に微細なダメージを与え、シミやシワを悪化させる原因となってしまうかもしれません。
患者さんからもマスク生活が続く中で、頬やあごに赤みが出てきたり、摩擦により目の下の小じわも気になるようになったというお悩みを聞く機会が増えました。

マスクは私たちの健康を守る大切なアイテムですが、その一方で肌への負担も無視できません。今回のコラムでは、マスク生活での肌トラブルを最小限に抑え、シミやシワを予防するための方法をご紹介していきます。
皆さんの美しい肌を守るための第一歩、ぜひ最後までお付き合いください。

マスク生活による敏感肌の悪化

日々のマスク生活。この新しい生活様式は、私たちの健康を守る一方で、肌には予想以上の負担がかかっています。
特に、敏感肌の方にとってマスク生活は、様々なトラブルの原因となっています。では、具体的にどのような影響があるのでしょうか。

まず、マスクが肌に直接触れることで生じる摩擦。これが肌の表面の微細な傷となり、バリア機能の低下を招いてしまいます。
そのため、マスクを長時間つけていると頬が赤くなることが増え、少し痛みを感じるようになってしまうことがあります。
さらに、マスクの中は呼吸の湿気によって意外と蒸れています。この湿気が肌に蒸れとして溜まることで、皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりが生じやすくなるのです。

また、外出時にマスクをしていると顔の半分が覆われているため安心してしまいがちですが、実は紫外線や乾燥などの外的刺激は、マスク越しにも届いています。
特に冬場は乾燥が進むため、肌の水分が奪われやすく、外部からのダメージを受けやすくなってしまいます。

最近のインフルエンザの流行を受け、マスクの着用頻度が以前よりも高まっています。
これにより、上記の摩擦や蒸れ、外的刺激の影響を受ける時間が増加してしまっているのです。
このような状況下では、肌のケアが欠かせません。
次のセクションでは、マスク生活における適切なケア方法を詳しく解説していきます。

敏感肌のケアのポイント

敏感肌で40代以降の方には、特に気をつけていただきたいポイントがあります。
マスク生活が続く中、シミやシワを防ぐための正しいケアを学ぶことは非常に重要です。以下、その要点を解説いたします。

肌のバリア機能を高める
肌のバリア機能は、外部の刺激から肌を守る大切な役割を持っています。
この機能を高めるためには、保湿が鍵となります。セラミドやヒアルロン酸といった成分を含む化粧水やクリームの使用がおすすめです。
また、週に1～2回のパックで、肌に潤いをしっかりと閉じ込めることも有効です。
刺激を抑えたスキンケア
敏感肌の方は、アルコールフリー、無香料、無着色のスキンケア製品を選ぶことが大切です。また、洗顔はぬるま湯を使用し、ゴシゴシこすらず、優しく洗うよう心がけましょう。私の患者さんの例では、優しい洗顔を始めて1ヶ月で、肌の赤みが減少したケースも有りました。
紫外線対策
マスクをしていても、紫外線は目や額などの露出部分はもちろんですが、マスクで覆われている部分も紫外線はある程度透過（一般的な不織布マスクの場合で約20%透過）しており肌にダメージを与えます。
日焼け止めクリームの使用はもちろん、UVカット効果のある帽子やサングラスを併用することで、より紫外線から肌を保護することができます。

日常の小さなケアが、肌の未来を大きく変えることを忘れずに、毎日のスキンケアを大切にしましょう。