「寒い時期、肌のかゆみの原因って？」冬の乾燥と冷気に負けないスキンケア術

冬になると空気が冷たくなり、湿度も低下します。この時期、特に気になるのが肌の乾燥とかゆみ。
気温が下がることで皮膚の水分が奪われ、バリア機能が弱まると、外部からの刺激に対して敏感になることがあります。
こうした状態を防ぐためには、適切なスキンケアと生活習慣の見直しが重要。今回は、冬の乾燥に負けないスキンケア術を4つのポイントに分けてご紹介します。

【1】冬の肌乾燥が引き起こすかゆみの原因とは？

肌が乾燥する主な理由は、外気の湿度の低下です。
冬は暖房を使用することでさらに空気が乾燥し、肌から水分が蒸発しやすくなります。このとき、皮脂膜が不足すると肌のバリア機能が低下し、乾燥やかゆみが発生します。
また、冷たい風や急激な温度差も肌にストレスを与え、血行が悪化することで肌の新陳代謝が低下することも関係しています。

肌の乾燥が進むと、細胞間脂質の減少や角質層の乱れが生じ、外部からの刺激に対して過敏に反応します。この状態が長く続くと、かゆみが慢性化することもあります。
乾燥による肌トラブルを防ぐためには、保湿ケアだけでなく、肌を取り巻く環境全体を見直すことが欠かせません。

【2】冬のスキンケアは「補う」から「守る」へシフト

冬のスキンケアで重要なのは、水分を補うだけでなく、補った水分を逃がさないように「守る」ケアを取り入れることです。
化粧水を使った後に乳液やクリームでフタをするのは基本ですが、冬は油分を適切に取り入れることで保湿効果を高めることができます。

洗顔も見直すべきポイントです。熱すぎるお湯は肌の皮脂を過剰に洗い流してしまうため、ぬるま湯を使用し、泡立てた洗顔料で優しく洗うことが大切です。その後、乾燥を防ぐためにすぐに保湿を行いましょう。
特に夜のスキンケアでは、保湿成分が多く含まれたマスクやナイトクリームを活用すると効果的です。

【3】食生活で肌の内側から潤いをサポート

肌の乾燥を防ぐためには、体の内側からケアすることも欠かせません。
特に冬は血行が滞りがちなので、ビタミンEを多く含むアーモンドやアボカドを積極的に摂ることで、血流を改善し肌に必要な栄養を届けやすくなります。
他には、セラミドを含む食品やオメガ3脂肪酸を含むサーモン、クルミも肌の保湿力を高めるのに役立ちます。

水分補給も忘れてはいけません。寒い時期は水分摂取が減りがちですが、温かいハーブティーや白湯を取り入れると体を温めながら水分を補給できます。
こうした食生活を意識することで、肌の調子を根本から整えることができます。

【4】外出時の保湿ケアを万全に

外出する際は、冷たい空気や強い風から肌を守るために保湿バリアを強化することが大切です。
メイク前に保湿クリームを仕込み、UVカット効果のある日焼け止めを塗ることで乾燥と紫外線の両方を防げます。
また、リップクリームや携帯用ミスト化粧水を持ち歩くと、外出先でのケアが簡単になります。マフラーや帽子を活用して、肌が冷気に直接触れることを避けることも有効です。
外出時に適切な対策をとることで、乾燥によるトラブルを未然に防ぐことができます。