
概要
皮脂が多く分泌される部位で見られる皮膚炎で、地肌が赤くなり乾燥、細かい皮膚片が剥がれる症状があります。
特に頭皮に発症すると、フケが多く見られます。
原因
脂漏性皮膚炎の原因は明らかではありませんが、皮脂を栄養源とするマセラチアという真菌が関与する可能性が示されています。
ストレスや寝不足、栄養の偏り、皮脂の残存などがマセラチアの増殖を促し、皮膚炎を引き起こすと考えられています。
症状
皮脂の分泌が多い部位に皮膚炎が発生します。患部の皮膚が赤くなり、皮膚片が細かく剥がれ落ちます。一部の人では痒みが出たり、皮膚が固まったりすることもあります。
この症状は思春期以降に多く見られ、再発しやすい傾向があります。

治療
脂漏性皮膚炎の治療では、ステロイド外用薬で炎症を抑えます。しかし、再発しやすいため、長期的な治療が必要となります。
抗真菌薬や、荒れた皮膚を修復するローションも使用されます。

生活上の注意
脂漏性皮膚炎は生活習慣の改善で予防できます。特に、脂肪分の多い食事を避け、皮脂の多い部位を丁寧に洗うことが重要です。
また、疲労やストレス解消のために湯船に浸かることも有効です。抗真菌薬配合のシャンプーを使うと予防につながります。
クリニックによる肌診断とホームケア治療で改善できる場合があります。
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